アリカによってワルキューレシステムを破壊されたナギは、ハルモニウムを使ってすべてを消し去ろうと、最後の手段を講じる。ハルモニウムから生み出された巨大な竜巻がヴィント市内に姿を現すと、オトメたちはその侵攻を食い止めようと次々と竜巻へと取り付く。そしてアリカは、ナツキの命を受け、ハルモニウムを動かすニナ阻止へと向かうのだった。ナギが放つオリジナルスレイブを撃滅しながら、ニナの元を目指すアリカ。ようやくニナの元へとたどり着いたアリカは、ハルモニウムを止めるようにニナを説得する。しかし、瀕死のセルゲイの命をつなぎ止めるため、それはできないと言うニナ。やがてセルゲイのためならすべてを犠牲にしてでも戦うと宣言したニナと、アリカの一騎打ちがはじまった。ニナの執拗な攻撃にも、まったく引き下がらないアリカ。そんな諦めないアリカの姿に、なぜそうまでして戦う必要があるのかと問うニナ。アリカはみんなが笑顔でいられる国をつくる夢を叶えるため、楽しかったガルデローベでのニナとの時間を取り戻したいからとその想いを語る。そのアリカの想いに反応したニナは、自分が犯した過ちに再び気づき、戦いを止めようとアリカに手を差し伸べるのだった。だが、そんなニナを突如、黒いオーラが包む。ハルモニウムの起動を繰り返したため、ニナはハルモニウムに宿る恐怖と憎悪、絶望の記憶に取り込まれはじめていたのだ。徐々に変貌をはじめるニナのローブ。ニナは自分の変わりゆく姿に、自我が無くなる前に、自分を倒して欲しいとアリカに懇願する。自分を倒さなければ世界そのものが消滅してしまうと言われたアリカは、ニナへの想いを振り切り、彼女へと立ち向かう。そしてアリカの渾身の一撃は、ニナを貫き、その瞬間ふたりの戦いは終わりを迎えるのだった。
――数日後。ひまわりのオブジェがあしらわれた新たな風華宮の前に立つアリカは、みんなが笑顔で暮らせる国の実現への夢をマシロとともに追いはじめた。一方ニナは、命は救われたものの、記憶をなくしたセルゲイとともに新たな生活をスタートさせていた。それぞれ別の道を歩み続ける決断をしたふたりの夢は、まだはじまりを告げたばかりだった。
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